一緒にサハラへ行く 先輩の知恵
装備品のフラットレイ
04 · Gear & Tips

装備リストと、
実践で得たTips。

サハラの装備は「軽さ」と「絶対必要」の戦い。 ここに書くのは机上の理想ではなく、2回走って身体で覚えた装備リストと対策。 帽子の中に入れる布、針で水膨れを抜くやり方、ライト、ローソク、サーフボード。 そして、忘れた歯ブラシの教訓。

The 3 enemies

サハラの3つの敵に、どう備えるか

サハラには大きく3つの敵がいる。暑さ・水膨れ・砂。 この3つに対する備えが、装備の8割を決めると言ってもいい。

Enemy 01

暑さ

13時頃から猛烈に暑くなる。日中50℃を超える日も。 対策の本命は「濡らした布を帽子の中に入れる」。これが本当に効く。 水を絞るとぎゅーってなる吸水タオルのTシャツ版を帽子に入れて分けたら、テントメンバーから絶賛された。

Enemy 02

水膨れ

みんなできる。出来ないようにこまめに足の状態確認&クリーム塗り直し。 靴下を交換するのも有効。 できてしまったら、針で水を抜けばOK。痛みは消える。テーピングは時々剥がれる前提で。

Enemy 03

正直、やりようがない。目・口・鼻・寝袋──全てに入る。 夜寝る時はマスクをして寝るのが良さそう(来年実装予定)。 鼻クソは最強に詰まる、これはどうにもならない。

Heat strategy

暑さ対策の細部

移動中に水スプレーを掛けると最高に気持ちいい。 でも問題は「どう持ち運ぶか」。リュックの横にしか入れる場所がなく、 移動中は届かない。来年は前面アクセスできる位置に固定する仕組みを工夫する。

たまたま持っていたミントの飴が大正解。口の中がヒンヤリして、暑さの感覚が和らぐ。 これは持参マスト。

▶ 帽子の中の濡れ布、これが最強

ネットで見つけた「水を絞るとぎゅーってなる吸水タオルのTシャツ版」を買って持参した。 着るより、切って帽子の中に入れた方が圧倒的に効果的。テントメンバーで分け合った。 これはマジで最高だった。次回も絶対持っていく。

Blister care

水膨れ対策の現実

テーピング+クリームで初日は1個(しかもテープが原因)に抑えられた。 でも結局、両踵・左親指・右小指と4箇所できた。 対策しても出るものは出る。だから「出来た後の処理」も覚えておく。

▶ 予防の3点セット

  • テーピング(足裏・指の付け根・踵)
  • 水膨れ予防クリーム(ベタっと厚塗り)
  • 5本指ソックス or ドライマックス

▶ 出来た後の処置

  • 清潔な針で水を抜く
  • ガーゼで押さえて放置
  • 翌日もテーピング再固定

▶ 5本指ソックスの罠

サイズがピッタリだと、指が膨れて脱ぐのが大変になる。 脱ぎ履きでテーピングが剥がれる。長い1日の前は普通の靴下のほうが良い。 オーバーナイトランは5本指を避け、クッション性のあるドライマックス等が推奨される。

▶ 来年の改善案

クリームは靴下を脱がないと塗り直せないのが面倒。 針で注入するシステムを自作してみたい。 靴下を脱がずにケアできる方法を開発中。

Sand strategy

砂対策の現実

ゴーグルは正直要らない。風はずっと吹いているわけではないし、付けっぱなしは暑い。 ただしコンタクト交換は前回めちゃくちゃ苦労した。今回は風のない時間があったので スムーズに交換できた。風待ち、大事。

目・口にも砂は入る。夜ムニャムニャするとジャリジャリする。 寝るときにマスクをするのが良さそう、というのが今年の学び。 来年は持参してみる。

鼻クソは溜まるし詰まる。これだけはどうにもならない。

ビバークの床は砂利の上に絨毯を敷いてくれてるだけ。 小石は自分で取るしかない。下に敷くマットはあった方が圧倒的に楽だが、その分荷物になる。 この「軽さ vs 快適さ」のジレンマがサハラ装備の本質だ。

The full list

持って行くべき装備リスト

公式義務装備+経験から導き出した「あったほうがいい」装備。 機内持ち込みできるものはキャリーではなく手荷物に入れる (ロストバゲージ対策として運営から指示あり)。

レース必携(義務装備系)

  • ザック(30L前後/30周年メダル付きの公式系も人気)
  • 寝袋(500g前後の軽量タイプ/砂漠夜は冷える)
  • シューズ(ワンサイズ大きめ/前回履いた実績重視)
  • サンドゲイター(シューズに装着)
  • ヘッドライト+予備電池
  • 笛・コンパス・反射材・毒抜きポンプ
  • サバイバルブランケット
  • ライター・ナイフ
  • 1日2000kcal以上 × 7日分の食料

足ケア(最重要)

  • テーピングテープ(多めに!)
  • 水膨れ予防クリーム(厚塗り推奨)
  • 5本指ソックス&ドライマックス(両方)
  • 清潔な針(複数本)
  • ガーゼ・絆創膏
  • 足拭きシート
  • マッサージクリーム

暑さ・砂対策

  • 吸水タオルのTシャツ生地(帽子に入れる用)
  • サハラ用キャップ(首ガード付き)
  • ミントの飴(口の中ヒンヤリ)
  • 水スプレー(携帯方法は要工夫)
  • サングラス/ゴーグル(常用しない)
  • マスク(夜寝るとき)
  • リップクリーム
  • 日焼け止め(水に強いタイプ)

テント・夜の快適

  • マットレス(軽量/薄手)
  • 耳栓・アイマスク
  • ライト類(複数)と現地で買えるローソク
  • 缶詰・紙鍋(前夜パーティー用)
  • ストック(必要な人)
  • 携帯バッテリー(夜は圏外。記録用)

食料(参考)

  • アルファ米(夕食メイン)
  • 味噌汁フリーズドライ(必須)
  • モーリヤン(ハンバーグ・すき焼き等)
  • ビーフジャーキー
  • カロリーメイト・羊羹・ナッツ
  • プロテインバー
  • 塩タブレット

あったらネタになるモノ

  • サーフボード(小さめ/砂滑り用)
  • カメラ(ドローンは禁止!没収される)
  • 日本国旗・テントの目印になる装飾
  • 来年勧誘するための名刺

▶ 絶対に持ち込まないモノ

ドローンはモロッコで国として禁止。空港で没収される(昨年実体験)。 帰国時に返してくれるが、預かり代として1万円ほど取られる。

Hotel essentials

ホテルに着いたら欲しいモノ

ワルザザード/マラケッシュのホテルは、シャンプーや石鹸が無かったり、 泡が立たなかったりする。日本のホテルの当たり前は通用しない。 下記を別パッケージで用意しておくと、文明復帰の幸せが倍増する。

洗う

  • シャンプー(小ボトル)
  • ボディソープ
  • ハンドソープ
  • 洗濯洗剤(小袋)

身だしなみ

  • 歯ブラシ・歯磨き粉
  • カミソリ
  • 耳かき
  • 爪切り

身体ケア

  • 入浴剤(疲労回復)
  • 痒み止め(汗疹対策)
  • 湿布
  • 解熱鎮痛剤

▶ 教訓:歯磨きセットを忘れるな

2026年、まさかの歯磨きセット忘れ。みんなには迷惑かけたかもしれない。 汗だらけだから歯磨き粉の匂いとかどうでもいい説もあるけど、 歯磨きセットは小さくて軽いので、絶対に忘れずに。

Money

現地のお金事情

ユーロも使えるが、ディルハム(モロッコ通貨)のほうが圧倒的に便利。 レストラン、タクシー、買い物すべてディルハム。 ワルザザードの大きなスーパーは Google マップで探せる。 行き帰り両方で寄ることになるはず。行きは食料調達、帰りはお土産。

ホテル代は自腹(レース後の宿泊)。 予約してあるホテルに泊まり、仲間が戻ってくるのを待つスタイルがおすすめ。 部屋を同じにしてもらいたいときは、フロントに伝えておく(通じているかは怪しいが)。

装備は「何を持つか」より「何を削るか」の作業。
Gear recommendations

先輩ランナーが指名買いしている製品

複数のNOTE記事・YouTubeで繰り返し登場する、定番の装備群。 リンクは公式サイトまたはAmazonへ。価格・在庫は必ず最新情報を確認してください (一部リンクはアフィリエイトではなく、単なる情報提供として掲載しています)。

シューズ(普段より1〜1.5cm大きめを)

ソックス・足ケア

ザック・ゲイター

寝袋・マット・日焼け

▶ 翻訳・記録・コミュニケーション

AirPods Pro 2 の翻訳機能(iOS 18.4以降)は、 MDSでのテント仲間・ボランティアとの会話に本気で効く。また GoPro HERO12 やアクションカメラは 帰国後に「サハラを伝える」ための投資として値する。

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