一緒にサハラへ行く 先輩の知恵
各国の国旗と日本人ランナー
07 · Travel

羽田から砂漠まで、
一番しんどいのは移動だ。

飛行機2本+バス2本+4WD。日本の反対側まで、まるまる2日かかる。 走り始める前に、すでに身体は疲れている。 次はビジネスクラスで行こう──そう心に誓った移動。

The Route

日本から砂漠までの全行程

2026年実績ベース。エミレーツ航空でイスタンブール経由、マラケッシュからワルザザード、 そこから4WDのバスで砂漠の只中まで。

#区間手段所要時間
1羽田 → イスタンブール飛行機(エミレーツ等)約12時間
2イスタンブール → マラケッシュ飛行機(乗継)約5時間
3マラケッシュ(1泊)ホテル宿泊1日
4マラケッシュ → ワルザザード大型バス約6時間
5ワルザザード(1泊)ホテル宿泊1日
6ワルザザード → 砂漠ビバーク大型バス+4WD約7時間

▶ 来年はビジネスクラスで行く、と決めた

12時間の機内+5時間乗継+6時間バス+7時間バス──体力消耗がとにかく大きい。 往復で飛行機代は約20万円(エコノミー)だが、ビジネスなら3倍ほど。 サハラは特別なご褒美。仕事を頑張って、来年はビジネスで行こう、と決めた。

In-flight

飛行機で気をつけたいこと

手荷物にレース必需品を

運営から「ロストバゲージを防ぐため、レース中の荷物はできるだけ手荷物で」 とアナウンスあり。モーリヤン・ビーフジャーキー・シューズなど、絶対必要な物は機内持ち込み。 荷物検査で引っかかっても堂々と。

普段靴を履かない人も靴を

ロストバゲージ対応で、レース用の靴を履いて飛行機に乗るのが鉄則。 機内で靴を脱ぐときは、水などをこぼされないよう注意。隣のおばさんの水で靴がびしょ濡れ、は実話。

時差に注意(-8時間)

日本〜モロッコは-8時間。21時に出発して「寝たら5時到着」と思ったら大間違い。 実際は12時間のフライト。時差ボケ対策を計画的に。

機内は意外と寒い

毛布2枚でも寒いエコノミー。薄手のダウン系ジャケットがあると安心。 欧米人は体温が高いせいか、バスでも機内でもエアコンがガンガン。

Airport & Customs

空港での段取り

羽田でチェックイン

エミレーツは事前オンラインチェックインが可能。慣れていれば並ばず済む。 慣れていなくても時間に余裕を持って行けばOK。荷物検査では自分のリュックの中身に主導権を持とう。

イスタンブールで乗継

広い空港。案内表示を見てゲートへ。乗継時間の設計は2時間以上欲しい。 ここで先に出発していた仲間と合流できることも。

マラケッシュ入国

入国審査と荷物受取。ドローンは絶対持ち込まない。モロッコは国として禁止。 昨年は空港で没収された(帰国時返却だが預かり代1万円ほど)。

ワルザザードへの移動

大型バスで6時間。途中2回のトイレ休憩。 ランチセット(バナナ・みかん・キットカット・クッキー・水2L)が配られるが美味しくないので、 気になる人は自分で用意。

Hotels

マラケッシュ vs ワルザザード

マラケッシュ(1泊1万円前後)

シャワーも比較的まとも。街並みは賑やか。 夜は2桁台まで冷えるので薄手の上着必須。 Google マップで美味しいタジン鍋が探せる。

  • ✓ シャワー温度OK(ホテルによる)
  • ✓ ベッドも快適
  • ✗ 時差ボケでなかなか寝られない
  • ✗ お酒はほぼ飲めない

ワルザザード(1泊2万円前後)

コスワン(Kasbah)ホテルなど。シャワー温度が上がらずほぼ水シャワー、ということも。 石鹸しかなく泡も立たない。シャンプーは自分で持参が鉄則。

  • ✗ シャワー温度が上がらない
  • ✗ 石鹸のみ/泡立たない
  • ✗ エアコン設置もリモコンなし
  • ✓ レース後の「文明復帰」地点

▶ レース後の宿泊戦略

日本人が戻ってくるホテルへ合わせて予約しておくと合流しやすい。 部屋は同じにしてもらう事。フロントに通じているか怪しいが、答えは皆が来ればわかる。 冷蔵庫はない。水はペットボトルで。

Currency

現地通貨と支払い

▶ 運営は「ユーロかディルハムを用意して」と案内してくるが——

実際に街で使えるのはほぼディルハム(DH)のみ。 レストラン・タクシー・スーパー・買い物、全てローカル通貨だ。 ユーロが必要な場面はほぼない。 両替は空港でディルハムに換えるだけでOK。ユーロは用意しなくていい。

ディルハム(Dirham / DH)のほうがユーロより圧倒的に便利。 レストラン、タクシー、買い物すべてローカル通貨。 空港の両替所で必要分だけ替える。クレジットカードも大型ホテル・スーパーなら使える。

タクシー代はマラケッシュ市内で概ね50 DH(約700円)程度。 ぼられることもあるので、相場観を持っておく。 Uber / Careem などの配車アプリが使えるエリアもある。

レース後の宿泊費は自腹。運営ツアーには含まれないので、注意。

At checkout

移動中の「7つの荷物」に要注意

レース後のコスワン〜タクシー移動では、7つの荷物を持ち歩くことになる。 疲労困憊のなか、よくわからない手続きの最中は物を忘れがち。

  1. キャリーバック
  2. サーフボード(持参組のみ)
  3. シューズ
  4. ランチパック
  5. パスポート入りの小バッグ
  6. リュック(レース用)
  7. ホテル用の着替え

過去参加者の「置き忘れ」は珍しくない。ホテルにシューズを忘れる、タクシーにランチパックを置いてくるなど。 パスポートだけは何があっても忘れない──それ以外は、失くしたら縁がなかったと割り切る心構えで。

Going home

帰国の流れ

ワルザザード→マラケッシュ→イスタンブール→羽田。行きと逆のルート。 羽田着は夜19時。留守にする期間は丸々2週間。 入国時に没収されたドローンなどはここで返却される。預かり代の支払い忘れずに。

帰国後は疲労でしばらく動けない。仕事の初日は帰国2〜3日後にしておくのが安全。 家族やスタッフにも「復帰までバッファがほしい」と先に伝えておく。

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