一緒にサハラへ行く 先輩の知恵
ビバークのベルベルテントとランナー
06 · Food

砂漠で、
何を食べて生き延びるか。

1日2000kcal以上 × 7日分を、自分で背負う。ポイントは「軽い・美味い・日本人の口に合う」。 疲れ切った夜に食べたいのは、味噌汁とアルファ米と、モーリヤン。 これさえあれば、サハラの夜はご褒美の時間になる。

Three pillars

サハラ食の三本柱

難しく考えなくていい。日本人にとって、サハラの食の基本はこの3つ。 これに行動食を足すだけで、カロリーは余裕で足りる。

01

アルファ米

お湯を注ぐだけで白米・五目・赤飯・わかめご飯など食べられる魔法の米。 軽い、腹持ちがいい、日本人の心が落ち着く。味噌汁と組み合わせれば無敵。

02

味噌汁(フリーズドライ)

お湯を注ぐだけ。身体が冷えた砂漠の夜、味噌汁は魂に染みる。 「日本に生まれて良かった」を毎晩感じる瞬間。忘れずに持っていけ。

03

モーリヤン

自衛隊も使う加熱パック。水不要、ヒモを引くだけで温めるタイプもあり。 ハンバーグ、すき焼き、肉じゃが、ワカメご飯──砂漠のご褒美

1-day meal plan

レース中の1日、何を食べるか

朝・行動中・夜の3つに分けて設計する。 「朝は軽く、行動中に糖質、夜はご褒美」が基本形。

タイミングメニュー例ポイント
朝(スタート前) カロリーメイト/グラノーラバー/ナッツ/コーヒー 胃に負担をかけず、糖質と脂質を補給。食べすぎない。
行動中(CPごと) ジェル/羊羹/塩タブレット/ナッツ/ドライフルーツ 30分〜1時間ごとに少しずつ。塩分は意識的に摂る。
ゴール後すぐ プロテインバー/スポーツドリンク粉末 回復のゴールデンタイム。タンパク質を入れる。
夜(メイン) アルファ米+味噌汁+モーリヤン 一日頑張ったご褒美。ゆっくり味わう。
寝る前 ナッツ/クッキー/飴 夜は冷えるので、軽く糖質を入れて寝ると体温維持。

▶ 食は「楽しみ」でもある

夕食だけはちゃんと頑張ったご褒美として設計している。アルファ米と味噌汁だけでも、 日本から厳選した「美味い」物を持参する。疲れた身体に、日本の味はたまらない。

Before & after

レース前後の食事

機内食(エミレーツ)

深夜便でもしっかりした食事が出る。 23:30にカツカレーを食べた後に機内食が来て、腹いっぱいなのに美味しいから食べてしまう。 煮魚美味い、パンもレンジで温めてくれる。 朝食はオムレツ等。フルーツが特に美味い

マラケッシュのタジン鍋

昨年は屋台でハズレ。今年はGoogleマップで評価の高い店を選んで大当たり。 モロッコはお酒を出す店が少ないので、飲みたい人は別途探す。 23時から開いている店もある。

ワルザザードのスーパー

Google マップで大きなスーパーを検索すると出てくる。 行きはここで缶詰・網・ラーメン・ローソク・酒などを調達、 帰りはお土産をゲット。

ホテル朝食(ワルザザード)

朝7時から。正直パッとしない味だが、これから始まるバス6時間移動のために腹に詰め込む。 お腹を満たしておくことがミッション。味に期待してはいけない。

Hydration

水と塩の戦略

水はCP(チェックポイント)ごとに1.5Lボトル単位で配給される。ラベルを貼られ、 捨てるとペナルティ。ゴール後のビバークでも配給あり(夜用として)。

問題は「どう飲むか」。一気飲みは吸収されない。少量を頻繁に。 塩分も意識的に摂らないと、水だけ飲んでも汗で出ていくだけで 脱水になる。

  • 塩タブレット(1〜2時間に1粒)
  • 梅干し・塩昆布などの塩味食材
  • 味噌汁(夜のルーティンに組み込む)
  • ナトリウム入りジェルを1日2〜3本

▶ 夜の寝ている間に脱水

寝ているときも喉は乾くし、唇はカサカサになる。 近くにリップと水を置いて寝るのがサハラの夜の作法。 忘れると、朝起きた時に唇が裂ける。

Avoid

持ち込みで気をつけるもの

ビーフジャーキーやモーリヤンなどは「本来は持ち込めない」可能性がある食品。 サハラへの挑戦には必要な物なので持参するけれど、 荷物検査で引っかかることはある。

係員がリュックの中身を適当に押し込むことがある。 きれいに詰めたリュックを台無しにされたくない時は、 「自分でやっていいですか?」と冷静に伝えて主導権を取り戻す。

  • 生肉系・果物類 → 没収リスクあり
  • 液体(100ml超) → 機内持ち込み不可
  • ドローン → モロッコでは国として禁止(確定没収)
  • アルコール → モロッコはほぼ飲めないので現地で困らない
CPで水をもらい、テントでアルファ米に湯を注ぐ。それがサハラのリズム。
Food recommendations

実際に持って行く食料・補給の定番

サハラランナーのNOTE記事で繰り返し紹介されている食料と、補給ツールの実製品リンク。 合計14,000kcal以上・軽量・日本人の口に合うことが条件。

三本柱(主食)

行動食・ジェル

塩分・ミネラル・プロテイン

▶ 現地で買えるもの・買えないもの

マラケッシュやワルザザードの大型スーパー(Marjane / Carrefour)で、 ナッツ・ドライフルーツ・ラーメン・缶詰・水は普通に手に入る。 ただし日本品質のアルファ米・モーリヤン・味噌汁は絶対に現地では買えない。 日本から持参するのが鉄則。

一緒にサハラへ行く →